食べものの目的は、ただ空腹を満たすだけではありません。食べることは喜び、そして楽しみでもあるはず。そして、おいしいものはわたしたちを元気にしてくれます。そんな「全国各地のおいしいものをつくっている人たち」を取材しました。それぞれの生産者の物語や、その思いを知ることが、ひとつひとつの食べものを大切にすることにつながります。ものづくりの物語は世の中にあふれていますが、そんななかでも、ほんとうにおいしいものを作っている人たちの物語を語りたいと考えています。日本各地の珠玉の生産者の物語をどうぞ。
鳥取県米子市で、58歳から新規就農で白ネギ栽培を始めた太田さん。JAを抜け、独自の販売ルートを構築し、白ネギの周年栽培を開始。サラリーマンならではの発想力とその行動力で「儲かる農業」を実践しています。
熊本県田浦町で、有機甘夏・中晩柑類を栽培している鶴田志郎さん。有機農業を始めたきっかけは、おいしさを追求したから。有機農業について、安心安全以外の価値、ほんらいの価値である「おいしさ」を数十年前に見つけていた、稀有な人です。
炭素循環農法で有機野菜を作り続けている山口農園さん。おいしい野菜を宮崎市内150軒のご家庭に直接届けています。研修生の受け入れも積極的に行っています。