ジビエ料理教室

主催・全日本ジビエ協会

農業のみならず林業にも被害が及んでいるシカ・イノシシの食害。これらを解決することは一朝一夕ではできませんが、消費者にできるのは「食べること」。「ジビエを食べながらいろんなことを考えてみよう」をテーマに、ジビエ(シカ・イノシシ)試食会やジビエ料理の教室を企画しています。初めて食べる鹿肉、イノシシ肉のおいしさには皆ビックリ。ジビエをおいしく食べるコツや、日本の山・ハンターの現状などについても楽しくお勉強しています。主催・全日本ジビエ協会

イノシシ肉のバラ肉ブロックの写真

第一回 ジビエを食べて獣害について考えてみよう


日本オオカミ協会の朝倉裕さんをお招きし、シカの食害が日本の山々にどのような状況をもたらしているのかお聞きしました。シカが下草をすべて食べてしまいシカの嫌いな草しか残らなくなっている植生に対する影響、食害に寄る木々の枯死の状況など、知られていない現状を知りました。ハンターによるシカ・イノシシの個体数管理しか方策がないなか、頂点捕食者(トッププレデター)の導入によって、生態系のなかでの自然な管理としてオオカミ導入を提唱しているオオカミ協会の活動についても教えていただきました。講演終了後はイノシシの焼き肉、鹿肉のサンドイッチ、シカの生ハムなどでジビエの味を楽しみました。


エゾジカの生ハムスライスの写真

第二回 ジビエを食べて狩猟について考えてみよう


女性ハンター・上野朱音さんをお招きし、ハンターとしてどのような活動を行っているか、ハンターとはどういうものか、また、ハンターになったきっかけは? などハンターと狩猟について教えていただきました。狩猟をするには狩猟免許が必要なこと、銃を持つためには銃所持許可が必要なことなどを教えていただきました。講演終了後は、イノシシのリエット、鹿肉シチュー、シカの生ハム、鹿肉ソーセージなどを試食。脂がしつこくないイノシシのリエットのおいしさに驚愕! うまみしか感じられない生ハムも人気でした。


イノシシ肉の焼き肉の写真

第三回 ジビエを食べて野生動物について考えてみよう


飯能市の狩猟工房・原田祐介さんをお招きし、野生動物の管理や、ただ狩猟するだけでなく、角や骨、腱などのヒトが食べられない部分を使って、ジャーキーや工芸品を作っていることなどをお聞きしました。講演後は本庄市の有機農家・瀬山さんの畑でジビエBBQ。ジビエ肉のほか、本庄市のパンやさんやお豆腐屋さんなどおいしいものを堪能しました。一番人気はイノシシの焼き肉。豚肉と全然違う脂の風味にうっとり。有機野菜のスープも滋味溢れる味で大満足の一日でした。


自分で作った鹿肉ソーセージをボイルしている写真

第四回 ジビエお料理教室


全日本ジビエ協会理事のフレンチシェフ、鈴木康太郎さんに教わる「ジビエお料理教室」の第一弾は、鹿肉のソーセージ。豚腸に塩・こしょう・香辛料を加え細かくミンチした鹿肉を詰め、ゆでてお土産に。そのほか、鹿肉のソテーを試食しました。臭みがあると思いがちな鹿肉ですが、臭みを感じさせない下ごしらえや、ソテーする際のコツなどを教わりました。


鹿肉のソテーマーマレードソースと付け合せの野菜の写真

第五回 クリスマスのジビエ料理教室


全日本ジビエ協会理事のフレンチシェフ、鈴木康太郎さんに教わる「ジビエお料理教室」の第二弾は、鹿肉を使ったクリスマス料理。鹿肉のソテーマーマレード風味、シカソーセージのポトフなど、クリスマスに作りたいお料理を教わりました。ジビエと果物のソースの相性は抜群! 意外と簡単に作れて豪華なジビエ料理。つくってみたくなるレシピの数々は、ジビエを身近に感じさせてくれました。