大豆の種まきから味噌づくりまで

主催・ほんものの食べものくらぶ

茨城県石岡市の新規就農者の10アールの畑で大豆の種をまき、草取りし、実りの秋にはフレンチシェフをお招きして畑でフレンチ。収穫した大豆を選別した後、お味噌づくりまで体験しました。種まきから9ヶ月。季節の移り変わりを楽しみながら自分で作った大豆で味噌づくり。一年後、各自の味噌を持ち寄って食べ比べ。各家庭の保存状況によって同じ大豆のはずなのに味は全然違うことを知りました。全10回。


第一回 種まき 6月17日

茨城県石岡市の畑で大豆の種まき。株間を測って種まきする穴を開ける人、種をまく人、土をかぶせて押さえる人と役割分担しつつ種まき。作業の後は皆でお昼ごはんを食べ、午後は畑で収穫体験。連携の取れた参加者の動きにビックリしつつ、主催者も楽しんだ一日でした。

■全ての動画撮影・制作は(有)空組・廣田修さん



第二回 草取り 7月22日

種まき後、一ヶ月経った畑は手応えのある草がぼうぼう。しゃかりきになって抜いても午前中だけで作業は終わらず、午後は有志で残業しました。除草剤をまきたくなる気持ちがひしひしと理解できました。草の威力を思い知り「農家って大変だなー」なんて思った次第です。


第三回 草取り 8月26日

2回めの草取りは意外と楽ちん。梅雨時の草がどんだけ伸びるかよくわかりました。夏のさなかでめちゃくちゃ暑いので、天然氷を使ったかき氷屋さんをお招きし、手作りいちごジャムのかき氷を食べてご機嫌。午後は近所のぶどう農家を見学し、根圏制限栽培について勉強しました。


第四回 畑でフレンチ 9月16日

今回は農作業なし。おつかれさまの楽しい一日です。銀座のフレンチレストランのシェフをお招きし、青空の下で新鮮な野菜を使ったフランス料理を楽しみました。お腹いっぱいになった午後は近隣の栗農家で栗拾い。早めの枝豆を食べようと思ったらまだ豆が入ってなくて残念。栗拾いも楽しかった!


第五回 試食&援農体験 10月21日

早取りの大豆を枝豆を試食。午後は畑を貸してくださっている新規就農者の援農体験を。ゴザの片付けや草取りをしながら、焚き火でどんどん燃やします。焚き火が得意な参加者が、これ以降「焚き火マスター」と呼ばれることに。


第六回 収穫 11月18日

皆で育てた大豆がとうとう収穫を迎えました。収穫後の大豆はハウスの中で干して脱穀を待つことに。10アールの大豆の収穫は意外と手こずり、作業は夕方まで続きました。お昼は畑で焚き火マスターが焚き火してくださり、焼き芋や焼きリンゴも楽しみました。おいしい焼き芋の作り方を学べて良かったです。


第七回 草取り 12月16日

乾燥した大豆を軸から外し、さやから出す脱穀作業。借りてきた脱穀機でどんどん脱穀。ホコリまみれになりつつ脱穀。午後は一年間の労をねぎらい、北海道から送ってもらった鹿肉のバーベキュー。「バンビちゃん」でお願いした鹿肉は、参加者の小学生から「生涯最高においしいお肉」と評価をもらいました。


第八回 選別 1月20日

収穫した大豆をA品とB品、使えないものに選別。味噌はB品の大豆で作ります。市販の大豆はピッカピカのエリートなのねと参加者談。雑談しつつ黙々と座って行う地道な作業は、好きな人と苦手な人にハッキリと別れました。時間内に選別は終わらず、普通の農家はどうやってるんだろうという疑問が。


第九回 仕込み 2月17日

早朝から大豆を茹でるため、有志が前日から泊まり込みで準備。深夜まで飲み会は続き、一部二日酔いで使い物にならない人が。朝6時の石岡市は霜柱がビシビシ立ってましたが、お天気にも恵まれ、味噌の仕込みは順調に終了。自分たちで育てた大豆で作った味噌は、愛おしさもひとしおです。翌年の味噌開きまで、各家庭でじっと熟成を待ちます。


第十回 味噌開き 翌年2月

仕込んだ味噌を100gずつ持ち寄り、皆で味見しました。焼きおにぎりにつけてそれぞれの味噌を試食。同じ日に仕込んだのに、色も味も全く違うものになっている発酵の不思議。保管場所の温度や湿度で変わるのかも。世界にひとつだけの自分の味噌を食べながら、楽しかった一年の思い出なども語り合いました。